信長協奏曲
近くの某リサイクルショップが閉店することに。
試しに行ってみると、DVDが90%OFFセールをやっていた。
18禁コーナーには目当てのものを狙うハンターたちが群がる群がる。
籠いっぱいの仕留めた獲物たち。
こういうハンターに私は、、、なれない。。。
内容
現代の高校生であった主人公が突然タイムスリップして、戦国時代へ。そこで自分の瓜二つの容姿を持つ人物に出会う。その人物の名は「織田信長」。信長は主人公に「自分と入れ替わってくれないか」と告げる…。織田信長になった主人公が戦国時代を生き残るため、天下統一を遂げるため奮闘する物語。
感想
・実写ドラマや映画、アニメなど様々なメディアミックスがされた作品。私はゲッサン連載初期から読んでいるのだが、ここまで大きな話題になるとは予想してなかった。隠れた名作でいくのだろうな~っと。ちなみに私は原作漫画以外は観ていない。
・物語が大きく動いたのは単行本1巻の最後と2巻。
豊臣秀吉と斉藤道三の正体がここで登場する。この作品がおもしろく感じたのは突然、衝撃を与えてくるところ。多くの漫画は伏線をいくつか用意して、後に登場人物の正体をドンっと出す。ただ、この漫画は伏線無しに不意に出してきた。そのやり方に心を奪われた。
・主人公に明確な特徴がない。
例えば、現代の知識や道具を活かして戦国時代を駆け抜けるということ。そういったことはない。勉強もできないので、歴史上の知識がない。「明智光秀」が何者かを知らない始末。
ただ、自由奔放な性格で、その予想がつかない言動が家臣を惹きつけ、敵将に不穏なものを与える。そして、それが史実通りの状況になっている。不自然に感じることもない。特徴がないことが敢えて魅力に感じるのかもしれない。
また、高校生なので殺人に対して躊躇や葛藤があるのかと思うと、それもない。感情を顔に出すことは時折あるが、どんな残酷なことでも淡々と家臣に命令を果たす。描写はないが冷静でかつ強い心を持っている。
・ストーリーは史実通り
信長と入れ替わったわけだが、起きた合戦や出来事は史実通り。違うのは主要人物たちの生い立ち。特に豊臣秀吉と明智光秀の2人。現在までに独自性ある出来事は起きていないため、作品として波はない。そのため、若干盛り上がりが停滞気味。気になるのは信長の最期を迎える「本能寺の変」がどうなるのか。
17巻の感想
・懐かしの人が安土に帰ってきました。この人はどうなったのか気になっていた。これに限らず、以前登場した人物を忘れたころに再度出してくれるのも、この作品が好きな理由。ひどいものは出してから放置するからね。
・明智光秀の素顔がある重要人物にばれました。正体ではなく素顔というのがポイント。明智光秀の素顔が徐々にばれてきているな。
18禁のDVDを所有してる方たちは保存方法ってどうしてるのかが気になる。
やはり棚にしまうのか?そうすると客人を招くと悲惨なことが…。