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この音とまれ!

老いるたびに、梅雨はどこへいったのかと思う。

6月=ジメジメという不快感が長く続くイメージが昔からある。

しかし、それが大人になってからない。本当にない。

ただ、感じないだけ…?

 

 

この音とまれ! 1 (ジャンプコミックス)

この音とまれ! 1 (ジャンプコミックス)

 

 

 

この音とまれ! 17 (ジャンプコミックス)

この音とまれ! 17 (ジャンプコミックス)

 

 

内容

不良だった主人公が亡くなった祖父への思いを下に、高校の筝曲部に入部しようとする。しかし、そこは部員が1人しかいない廃部寸前だった。しかし、箏の家元の少女や、中学時代からの旧友などを迎え入れ、その危機を脱する。部員の大半は箏が未経験という中で、目標:全国大会をめざし、様々な機器を乗り越えながら、努力していく青春ストーリー。

 

感想

・箏に着目をおいた作品

音楽をテーマにした漫画が増えている中で、和楽器の箏をテーマにした作品。読む前は箏のイメージとして、「おとなしい」「静か」と捉えていた。しかし、読み始めると「激しく」「熱い」イメージに変わった。

そう思わせるのが、箏の演奏シーン。各高校がそれぞれ「全員で揃える」「1人の天才が仲間を支える」など似ているようで似ていない特色を持つ。印象的だったのは全国大会常連の女子高校の表現。女子が弾く=お淑やかなイメージがあったが、ここでは軍隊のような厳かな描写で、その強さをだしていた。

また、作者が箏の関係者らしく、作中のオリジナルの曲は全て作者の親族が実際に作曲したもの。それだけに箏を丁寧に細かく紹介している。

 

・少女漫画のような熱血漫画

「不良の主人公」「廃部危機」「仲間集め」「未経験者多数」「学校側との確執」…

部活動の漫画でよくあるベタな展開だが、それがいい(笑)

絵を見ると少女漫画で連載されてそうな感じだが、実はジャンプSQ連載。そのため、ジャンプの原則:「友情・努力・勝利」が忠実に描かれている。特に部員達が努力する姿としてスポーツ漫画と引けを取らないほど、練習シーンがある。もちろん途中でくじける様子もある。それを仲間同士の支え合い=友情として成長していく。

また、部員間の恋模様もあるので、少女漫画の要素もある。ベタ中で熱い展開がいろいろ詰め込まれている。

特に感動したのは天才少女の情況。名門の家元出身なのだが破門され、ある理由のため入部した彼女。能力が違う仲間たちとぶつかりながら、助け合うことを知り、大会後に大きな展開を迎える。この展開にはとても感動した。

作品中、心の成長を大きく遂げたのは彼女だと思う。そして裏の主人公なのではとも思う(笑)

 

 

 

ちなみに本日は快晴・猛暑日

梅雨はどこへいった?