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ばらかもん

 仕事のお客さんと話す時に、よく話題になるのが旅行の話。

海外ならハワイ、国内なら京都かディズニーで大部分を占めるのだが、

最近、長崎の五島列島に行ったという強者に初めて出会った。

親戚が住んでいるからというのが理由なのだが、こういうレアケースは好き。

だから、「ばらかもん」を紹介。

 

 

ばらかもん(1) (ガンガンコミックスONLINE)

ばらかもん(1) (ガンガンコミックスONLINE)

 

 

 

 

内容

書道家で性格に難ありの主人公がある日、授賞式でトラブルを起こす。その反省のため、父親によって長崎の五島に送り込まれることに。都会育ちの主人公は不便な自然環境と個性的な島民にストレスを抱える。しかし、島民と触れ合いながら生活を過ごすうちに気持ちに変化が生じる。それは彼の心の成長だけでなく、書道の成長につながるのであった。

 

感想

・「ばらかもん」の魅力は独特な田舎生活と個性的な登場人物であふれている事。全体を通して、五島で生活する人々の様子を描いている。その中で田舎、特に五島でしかあり得ないようなエピソードを盛り込み、主人公だけでなく他の登場人物の成長や変化も描いている。話のタイトルもすべて五島列島の方言で表されていて、ちなみに「ばらかもん」は「元気者」という意味。

 

・独特な田舎生活として驚いたのが、お盆の時にお墓の前で花火をすること。普通の手持ち花火に限らず、爆竹や打ち上げ花火でも良いという。ロックすぎる。調べると中国および仏教からの起源で「魔除け」として行っているようで、長崎の「精霊流し」という行事も花火を行うようだ。作中でもその様子が詳しく紹介されていた。民俗行事って本当におもしろい。

 

・個性的な登場人物が多く、1人1人にしっかり特徴がある。

一番好きなのはヒロシ。彼は「普通」から脱却するために金髪にした高校生である。しかし外面を変えたところで内面が変わることはなく、性格は真面目で良いやつ。模範的な学生像。物語は彼が将来を悩む姿も語られている。真面目な性格なので、自分の将来を明確に決めることができない。しかし、途中で1つの答えを導き出す。ただ、それは島に住んだままでは叶えることができない。そのため島を出ることになる。

つまり、地方の学生が自分の将来のために都会に移り住む姿と同じだ。ヒロシが島を離れる話(16巻)は大好きです。

そうした主人公以外の大きな成長も長い期間かけて描かれている。もちろん、それ以外の登場人物たちもおもしろい魅力がつまっている。

 

 

 

17巻の感想

・いろいろ書きたかったが、巻末に衝撃。それだけ。

 

 

田舎に行きたい。